最近、小耳にはさんだ学説がこれ･･･

人間の細胞は、ある回数で細胞分裂を止めてしまう。
それぞれの細胞の遺伝子に老化や寿命がプログラミングされていて、そのプログラムによって設定されていた年齢になるとプログラムが

スイッチON！

遺伝子がプログラム通り働きだし、細胞の老化、細胞死を引き起こす。

というものです。
まぁ確かにね、女性の排卵回数などを見ても、遺伝子に事前にプログラミングされているのは考えられますが、お肌を含めた全ての細胞の分裂がとまるとなると･･･こりゃ大変です！
参考までに、腸の細胞で約5,000回の細胞分裂、肝細胞で50回前後の細胞分裂をするそうです。

とりあえず、ネガティブ情報はここまでにして、一方でこんなポジティブな研究結果も発表されています。

近年、オーストラリアの生物学者によって細胞が複製ごとに少しずつ短くなっていくDNAの末端「テロメア」、そのテロメアを再び伸長させる役目を果たす酵素「テロメラーゼ」が発見されました。
テロメアが短くなっていくと、最終的には細胞分裂が停止し、細胞は死に至リます。
逆に、テロメラーゼによってテロメタを伸長させ続ければ、細胞は永遠に分裂を繰り返すことができるのです。
つまり、「いつまでも若い」ということです。

近未来に「テロメア」伸長の画期的成分が開発されるかもしれません。

もちろん私たちひとりひとりには、生まれながらの肌の特徴があります。
それらはもちろん、遺伝子レベルにプログラミングされた生体の情報から来るものもあるでしょう。
確かにそれが肌老化の進行の速度をある程度決めている要素であると思います。
しかし、それ以外の外的・後天的要因によって、それぞれの老化の進行速度が大きく変わってくるのも事実です。
その外的・後天的な肌老化の大きな原因として

「紫外線」「乾燥」「フリーラジカル」「女性ホルモン」

があげられると思います。
特に紫外線対策（フォトエイジング（光老化対策））は重要なようです。
ある学説では…

【肌老化の原因の80%は、紫外線による光老化である！】

と科学的に解明されたようです。

だから、まだまだあきらめてはいけませんよ♪

光老化

光老化（フォトエイジング）とは…

紫外線（主にUVA）を長年浴びてしまったことで起こる皮膚の老化現象。
紫外線を直接浴びやすい顔や首・手の甲などは、洋服を着ているボディ比べて光老化しやすいのです。
それは、自分で可視的にも確認できますよね。

この光老化が進行すると、エラスチン変質増殖・コラーゲン線維の減少などが起こり、肌のハリや弾力性が失われます。
また、角質細胞やメラノサイトの大きさ・数・配列などの乱れ・ランゲルハンス細胞などの重要な細胞の激減が起こるようです。

ここで、ちょっと衝撃的な画像をお見せします。
（有名な写真ですので、ご存知かもしれませんが…）

このトラック運転手の男性は、28年間ドライバーを勤め、常に顔の左側に多くの紫外線を浴び続けてきました。
その結果がコレ！
紫外線を浴び続けた顔の左側半分は、右半分に比べ誰が見てもあきらかにその違いを確認できるほど、シワ・タルミの老化現象が進んでいます。
無意識のうちに浴び続けた紫外線の蓄積の結果です。

これがまさに【光老化】そのものです！

※アメリカ　ノースウエスタン大学の皮膚研究者による発表

諸悪の根源…紫外線

ここからは、光老化を引き起こす紫外線についてうんちくしたいと思います。
まず、紫外線には、UV-AとUV-B、UV-Cの3種類があるのはご存じですよね。
紫外線による老化【光老化】には、特にUV-Aが大きく関わっているようです。

■UV-B

UV-Bは、日焼けの直接的な原因ですが、短い波長のため肌の真皮にまでその影響が及びません。
ただ、コラゲナーゼという酵素の働きを活性化させるので、コラーゲンを破壊するためシワの原因になるようです。
急激な日焼けは、このUV-Bが原因です。

■UV-C

UV-Cは、オゾン層によりほぼ吸収されてしまうため、地上にはほとんど到達しない。でも、最も危険で殺菌光線と呼ばれており、免疫力の低下や皮膚ガン、白内障を引き起こす「もう、強烈ぅ！」なヤツ。
だからオゾン層を大切にすることが、最も大切なのよね、これが。
オーストラリアの一部では、子供達が外では遊べないくらいオゾン層が破壊され、UV-Cが進入してきてるそう。
地球温暖化は、私たちのお肌にまでその影響を及ぼし始めています。

■UV-A

UV-Aは、UV-Bと比べてそれほど急激な影響を感じません。
しかし、気配を全く感じさせないくせに、殺気ムンムンで、私たちに忍び寄り「老化」を進行させるくせ者がUV-Aなのです。
UV-Bよりも20～30倍の量が私たちに降り注いでいて、その波長の長さから、オゾンや雲そしてガラスも通り抜けます。
何よりむかっ腹が立つのが、真皮にまで到達する侵入力です。
その悪事をいくつかあげるなら、

・コラーゲン繊維の断絶
・フリーラジカル（活性酸素）の発生促進
・エラスチンの変性
・遺伝子を傷つける
・免疫力の低下

ってとこでしょうか。
これによって皮膚は弾力を失ってたるみ、シワを発生してしまいます。

これらの紫外線は、ほんの短時間、たった数分浴びただけでもお肌はダメージを受けるんです。
したがって紫外線を長年浴び続けると、シミ・シワ・たるみなどを引き起こすのは言うまでもありません。
ほとんど紫外線に当らない身体のお肌は、老若男女を問わず、しっとりスベスベ、プリプリのお肌じゃない？
それこそが、紫外線から受けるダメージの大きさを物語っているのですよ。

フリーラジカル（活性酸素）

紫外線を含む様々な外的要因によって、活性酸素が生成されお肌を錆びらせる！活性酸素を消去することは、若さを保つ大切なポイントです。

体内に取り込まれた酸素が、フリーラジカル（活性酸素）へと変貌して大暴れすることも大きな老化の原因。

フリーラジカルは、非常に不安定な分子構造で、他の分子とあっという間に反応し、破滅的な酸化作用をもたらすのです。
皮膚を含めた身体全体が酸化すると、細胞ひとつひとつにダメージを与え、お肌では線維芽細胞が減り、コラーゲンやエラスチン・セラミドの生成力が弱まり、真皮のコラーゲン切断・硬化などをを引き起こし、肌の弾性を失わせ、シワ・たるみなど老化を進めていくのです。

この憎たらしいフリーラジカルの発生には、生活習慣が大きな原因とされています。
ここでも再登場の「紫外線」「喫煙」「ストレス」「食生活」「睡眠」「大気汚染」などがフリーラジカルの発生の原因とされています。

乾燥

20歳をピークに女性の肌は、間違いなく乾燥へ向かって爆走しはじめます。
これは角質層の潤いを保つ

・天然保湿因子（NMF）の減少
・細胞間皮質の減少
・皮脂の減少

が主な原因です。

角質層ってほんの1/2000mmの厚さしかなのですが、15～40％の水分を含んでいて、その下にある表皮や真皮さらに脂肪や筋肉、内臓といった組織を外界から守っている人間が持っている「天然のバリア」または、「天然のモビルスーツ」と言えるでしょうね。

この「天然のモビルスーツ」が正常であれば、エアコン・暖房などの外的な要因で室内が乾燥しても角質層の水分は15％以下にはならないようになっているんです。

人体のメカニズムって、パーフェクトですね！

これまでは、皮脂によって肌表面を覆って水分の蒸発にフタをしているからだと考えられていたのですが、実は肌のうるおいを守っていたのが･･･

PCAや乳酸Naなどの「天然保湿因子（NMF）」
セラミドなどの「細胞間脂質」

であることが、最近わかってきたのです。

これらは年齢と共に減少する、または、外的要因によって減少を早めることによって、乾燥が進むのです。
乾燥にさらさられると、角質層の表面が乾いてはがれやすくなり、隙間が生じていきます。
穴だらけのモビルスーツになってしまうのです。
この隙間を通して、表皮の水分が蒸発してしまいます。
その結果、水分を失った表皮はさらに薄く硬くなり、小じわを形成することになります。

乾燥は、全ての肌トラブルの原因といえます。
アトピー性皮膚炎などもこのバリア機能が壊滅的に破壊され、極度の乾燥から始まるトラブルなのですよ。

女性ホルモン

女性ホルモンは、真皮のコラーゲンの生成を促進し、紫外線の影響を受けにくくする作用を持ちます。
しかし、20～30代をピークに徐々に減少し、更年期を迎える時期にはその分泌は急激に減少。
身体のあちこちに様々な弊害ををもたらし、肌においては、コラーゲンの生成の激減・新陳代謝の低下を引き起こします。
さらには、皮脂腺の不活性化を招き、皮脂の生成・分泌が滞り始めます。
その結果、肌がたるみ、柔らかさ、なめらかさが失われます。

乾燥の時にもお話ししたように、皮脂が減少するのですからバリア機能も衰え、肌は刺激やアレルゲン、細菌などへの抵抗力が落ち、肌の薄弱化が進み、炎症が起きやすくなるようです。

年齢とともに女性ホルモンの分泌が減少すると言うことは、肌の弾力の基礎である真皮層のコラーゲンやエラスチンが減少し、ターンオーバーも減少し、表皮が薄弱化していく･･･と言うことになるのです。

有効成分の一滴