☆精油（エッセンシャルオイル）のお話☆

精油とは、アロマテラピーの主役といえる存在ですね。
植物の中で芳香植物といわれているハーブから、抽出された100%純粋なオイルです。

それらの花・茎・樹脂・樹木・樹皮などから、水蒸気蒸留法や圧搾法、冷浸法などの方法で抽出された液体の芳香物質です。

これらの物質は、揮発性で空気や熱、光などに触れると変質するので、品質の劣化を防ぐために遮光性のボトルに保存します。

たった1mlの精油を抽出するのに、バラなら1000個もの花が必要なのですが、それだけに植物成分が凝縮されたオイルなのです。

ビックリですね！

一般的に知られているラベンダーオイルは、鎮静作用があり、神経の興奮や不安定な精神を鎮めてくれるので、リラックス効果大です。
また、抗炎・殺菌作用もありますので、傷口につけると治りが早いのです。
他にペパーミントは、鎮痛作用があるので、頭痛や筋肉痛によいといわれ、メントールの香りで吸引するだけでも気分がすっきりリフレッシュします。

このように精油ひとつひとつが独自の個性を持つので、どんな目的で使用するのか良く見極めてから使用しなければなりません。
精油の成分は、原料ハーブの50～80倍の濃度で含有されています。
ものによっては、単独では劇薬になる成分が含まれている精油もあるので注意しましょう。

また原則的に、一部の精油を除いては、ベースオイルなどで1%以内に希釈して使います。

「香りを楽しむだけだから品質や成分にこだわらなくても…」

という方も中にはいますが、これは大きな間違いです。
香りのメカニズムでもお話ししたように、香りの分子は、私たちの体内にしっかり入り、色々な器官や血液の中を駆けめぐります。

その結果、ホルモンバランスが整ったり、リラックスしたりするので品質や成分はこだわって下さい。

精油の基礎知識

アロマテラピーの効果を決定づけるのは、精油の品質です。
粗悪なものを使えば、効果が出るどころか、害になることさえあります。
そこで、精油の選び方のポイントを教えますね。

精油の選び方

①100%天然であること。
②原料植物は、有機農法栽培（オーガニック）であること。
③遮光ビンに入っていること（変質を防ぐため）
④生産国で瓶詰めされたもの
⑤成分が明記されたもの（成分分析表・オーガニック認定証が提示されているもの）

このポイントをきちんと押さえて精油を選んで下さいね。
また、精油の取り扱いの注意も記しておきますね。

精油を使用する上での注意

①必ずキャリアオイルで希釈
②ひとつの精油を長期間使用しない。
③光感作用のある柑橘系は、肌に塗布した直後、日光に当たるとシミの原因になり、かゆみが出たりするので注意する。
④精油は、内服しない。
⑤必ずパッチテストをしてから使用する。
⑥封を切ったら使用期限内に使い切る。
⑦直射日光の当たらない、湿気の少ないところで保管
⑧妊婦・幼児・慢性病のある方は、使用してはいけないものもあるので、注意する。
⑨原液を肌につけない。

ここからは、おまけ…

精油は、たった1ml抽出するのにローズなら約1000個の花が必要になります。
ラベンダーは、約1～2kgなど大量に使います。
ですから、小さなビンで1本2,000円位のものから、10,000円を超えるものまであります。
しかし、100%天然成分で作られた精油は、たった1滴でも大きな効果を発揮してくれますから、それを思えば、この値段も納得いきますし、最後の1滴まで大切に使えますよね。

くどいようですが、精油は香りとなって体の中に入るものですから、安心して使用できるように100%ピュアなものを選びましょう。